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第483回 一人ぽっち・・・^^
昨日から、嫁さん・長女・次女・長男は嫁さんのお母さんと沖縄に3泊4日の旅行に行っている

なので、私は一人で留守番をしている。

つまり、久々の独身生活である。

いつも騒がしい朝も静かです

食事は自分で用意しなければなりません

寝る時は、広々とベッドを使えます

嫁さんにガミガミ言われません

なんだか
やっほー!!!
って叫びたくなります


今日と明日は何も気にせず出かける事が出来ます


たまに独身になるのは
最高で~す

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[2009/03/27 08:44 ] | 家族 | コメント(1) | トラックバック(0)
第482回 早死にの原因は喫煙よりも肥満
◆早死にの原因は喫煙よりも肥満

青年後期で、太りすぎ(過体重)や肥満症になると、喫煙の有無や程度にかかわらず死亡リスクを増大することが、Karolinska大学病院(スウェーデン)臨床疫学部門のMartin Neovius氏らによって報告された。スウェー
デン人男性を対象とした本調査の結果は、BMJ誌2009年3月14日号(オンライン版2009年2月24日号)で発表されている。徴兵制を敷くスウェーデンでは、男子は概ね16~20歳の間に徴兵テストを受ける。本調査は、1969~1970年に徴兵テストを受け登録された4万5,920人(平均18.7歳、SD:0.5)の体重と身長、自己申告による喫煙状況のデータをベースに活用し、38年間追跡した。

死亡リスクはBMI標準群に対し、過体重群1.33倍、肥満症群2.14倍

主要評価項目は、BMI(低体重:<18.5、標準体重:18.5~24.9、過体重:25~29.9、肥満症:≧30)、筋力、1969~1970年の徴兵テスト時の自己申告喫煙状況[非喫煙者、軽度喫煙者(1~10本/日)、ヘビースモーカー(>10本/日)]、全原因死亡率。

38年、170万人・年のうち、死亡は2,897人だった。

そのうちBMI標準体重群(17人/10,000人・年、95%信頼区間:16~18)と比べて、過体重群の死亡率は1.33倍、肥満症群の死亡率は2.14倍だった。一方、低体重群は0.97倍と死亡リスクの増大は見られなかったが、さらに階層化したBMIが17未満の群では、1.33倍と増大していた。

喫煙因子に注目した同類項比較の解析では、喫煙者間では標準体重群1に対して過体重群1.35倍、肥満症群2.23倍、非喫煙者間では同1.37倍、2.16倍、軽度喫煙者間では同1.44倍、1.88倍、ヘビースモーカー間では同1.23倍、2.27倍だった。

青年期の肥満と喫煙は、世界規模での公衆衛生ターゲット

また、BMIと喫煙との相互作用によるリスク増加を検証したところ、「肥満症でヘビースモーカー」で死亡率が1.5倍とリスクの増大が見られたが、それ以外はわずかで有意な結果は見いだされなかった。

非喫煙者との比較で見た場合の、軽度喫煙者の死亡リスクは1.54倍、ヘビースモーカーの場合は2.11倍だった。

これらからNeovius氏は、青年後期での太りすぎ(過体重)や肥満症は、喫煙の有無や程度にかかわらず死亡リスクを増大すると述べ、太りすぎや肥満症であることのリスクは、喫煙における、非喫煙者に対する軽度、ヘビーと同じようなリスクレベルを呈するとし、また両要因の相互作用は確認されなかったものの、「世界的な青年期の肥満傾向と喫煙嗜好は、引き続き公衆衛生の重要なターゲットである」と結論している。

Neovius M et al. Combined effects of overweight and smoking in late
adolescence on subsequent mortality: nationwide cohort study. BMJ. 2009 Feb
24;338:b496. doi: 10.1136/bmj.b496.
[2009/03/27 08:34 ] | ダイエット | コメント(0) | トラックバック(0)
第481回 ダイエットの種類は減量の成否に影響しない
◆ダイエットの種類は減量の成否に影響しない
3大栄養素の摂取割合よりも総熱量の制限が重要

大西 淳子=医学ジャーナリスト

 近年、低炭水化物/高たんぱく質食、地中海ダイエットなど、様々な食事療法の有効性が検討されている。しかし、米国Harvard公衆衛生大学院のFrank M. Sacks氏らが行った2年間の無作為化試験の結果、
食事を構成する3大栄養素の割合がどうであれ、摂取熱量が同じであれば減量効果は同じであり、心血管危険因子や糖尿病危険因子の改善レベルにも差はないことが明らかになった。詳細は、NEJM誌2009年2月26日号に報告された。

 これまで、低炭水化物/高たんぱく質食、高炭水化物/低脂肪食、超高炭水化物/超低脂肪ベジタリアン食や地中海ダイエットなど、様々な食事療法の有効性が比較されてきた。しかし、過体重や肥満の成人の減量において、どれが最も有効な食事療法なのかは明らかではなかった。

 また、こうした食事療法を比較した試験で継続期間が1年を超えた研究はほとんどなかった。通常、減量の効果は食事療法開始から6~12カ月で最大になり、その後、体重は緩やかに上昇する。したがって、1年を超えて効果を比較する必要があると著者らは考えた。

 そこでSacks氏らは、3大栄養素、すなわち、脂質、たんぱく質、炭水化物のいずれかに焦点を当てた食事療法の効果を比較する大規模かつ長期的な研究を行うことにした。対象は、年齢、所得、居住地域などは異なるが、体重を減らしたいと熱望する人々、とした。

 2004年10月から07年12月にHarvard大学公衆衛生大学院/Brigham and Women's
HospitalとLouisiana州立大学システムのPennington Biomedical Research Centerで、BMIが25~40の30~70歳の男女を登録した。

 811人(51±9歳、男性が36%)の過体重または肥満の成人を4等分し、無作為に以下の食事療法のいずれかに割り付けた:脂質、たんぱく質、炭水化物に由来するエネルギーの摂取比率がそれぞれ20%、15%、65%(低脂肪/標準たんぱく食)、20%、25%、55%(低脂肪/高たんぱく食)、40%、15%、45%(高脂肪/標準たんぱく食)、40%、25%、35%(高脂肪/高たんぱく食)。

 参加者とそれらの人々を担当する医療者については盲検を維持した。

 3大栄養素以外の摂取量については、米心臓協会(AHA)栄養委員会の食事とライフスタイルに関する勧告(2006年改訂版)に従い、飽和脂肪は8%未満、食物繊維は20g/日以上、コレステロール摂取は1000kcal当たり150mgなどを目標とした。

 1日の摂取熱量は、本人の安静時エネルギー消費量と身体活動レベルに基づいて計算したベースラインの必要量より750kcal低い値に設定。含まれる食品の種類はどのグループも同じになるよう調整し、推奨される献立を2週間に1回患者に配布した。

 参加者は2年間、構造化されたセッションを受けた。グループセッションは、当初6カ月間に18回、ほぼ定期的に行った。6カ月以降2年目までは2週間に1回の頻度で実施した。個人セッションは8週おきに実施。

 参加者にはウェブベースの食事記録をつけるよう依頼した。使用された食事記録ソフトは、割り付けられた食事内容になっているかどうかを参加者本人が確認できるようになっていた。

 なお、身体活動の目標も設定。中等度の運動を1週間に90分行うことを推奨した。

 体重と腹囲はベースラインと6カ月後、12カ月後、18カ月後、2年後に測定。また、ベースライン、6カ月後、2年後に、満腹感、空腹感、食行動、食事に対する満足度などを質問票を用いて調べた。同様のタイミングで、血液標本も採取した。

 主要アウトカム評価指標は、2年後の体重変化とし、分析はintention-to-treatで行った。途中で脱落した参加者については、12カ月以降の体重増加は0.3kg/月などの推定を用いて不足しているデータを補完した。

 低脂肪食と高脂肪食、標準たんぱく質摂取食と高たんぱく食については2×2
factorial designで比較。炭水化物の摂取量が最高(65%)のグループと最低(35%)のグループの比較も行った。

 参加者たちが実際に摂取した栄養素と総熱量は目標に達していなかった。6カ月時と2年時の自己申告による摂取状況は下記の通り(1日の総熱量、脂肪、たんぱく質、炭水化物)。
 低脂肪/標準たんぱく食群:1636kcal、26.2%、17.6%、57.5%(6カ月時)/1531kcal、26.5%、19.6%、53.2%(2年時)
 低脂肪/高たんぱく質食群:1572kacl、25.9%、21.8%、53.4%(6カ月時)/1560kcal、28.4%、20.8%、51.3%(2年時)
 高脂肪/標準たんぱく食群:1607kcal、33.9%、18.4%、49.1%(6カ月時)/1521kcal、33.3%、19.6%、48.6%(2年時)
 高脂肪/高たんぱく食群:1624kcal、34.3%、22.6%、43%(6カ月時)/1413kcal、35.1%、21.2%、42.9%(2年時)

 摂取熱量と共に運動量も、4群間に差はなかった。

 6カ月の時点で、4群の参加者の体重は平均6kg減少。これはベースラインから7%減少を意味する。しかし12カ月を過ぎると、体重は増加し始めた。だが、2年後まで体重減少が継続した参加者が185人(23%)存在し、それらの人々では、3.6kg余分に体重が減少、ベースラインからの体重減少の合計は9.3kgになっていた。

 2年の時点でベースラインに比べて5%以上体重が減少した参加者は、各グループに31~37%見られた。10%以上の減少を経験した参加者も14~15%存在していた。2~4%は20kg以上の減少を達成した。これらの減量達成者の割合は、どの割り付け群でも同様だった(すべてp>0.20)。

 試験を完了した645人(80%)の参加者の体重減少の平均は4kgだった。

 主要アウトカム評価が行われた2年後の時点で、たんぱく質が25%のグループと15%のグループの間の体重減少レベルは同様だった。それぞれ3.6kgと3.0kgで差は-0.6(95%信頼区間-1.6から0.4、p=0.22)。脱落者を除いて試験完了者のみについて比較すると4.5kgと3.6kgで差は-0.9(-2.1から0.2、p=0.11)。

 脂質が40%のグループと20%のグループでも同様(いずれも3.3kg、p=0.94)。試験を完了した参加者のみでも差は有意ではなかった(3.9kgと4.1kg、-1.0から1.3、p=0.76)。

 炭水化物65%のグループと35%のグループにも差はなかった(2.9kgと3.4kg、差は0.6(-0.8から1.9、p=0.42)。試験完了者のみでもp=0.37で差なし。

 体重と同様に腹囲についても比較したが、すべての比較において差は有意でなかった。


 体重と腹囲が測定されたすべての時点で、4グループの間の差は、体重が0.5kg未満、腹囲は0.5cm未満に納まった。

 次に、心血管危険因子と糖尿病危険因子の変化を調べたところ、すべてのグループで、6カ月後、2年後ともにこれら危険因子が改善していた。

 低脂肪食または最高炭水化物食をとっていたグループでは、高脂肪食または最低炭水化物食のグループに比べて、2年時のLDL-c値の低下が有意に大きかった。低脂肪食群がベースラインに比べ5%低下、高脂肪食群では1%低下(p=0.001)、最高炭水化物群は6%低下、最低炭水化物群は1%低下(p=0.01)。

 最高炭水化物食に比べ最低炭水化物食ではHDL-c値が有意に上昇していた(それぞれ6%と9%、p=0.02)。

 すべてのグループでトリグリセリド値は低下(12~17%でグループ間に差なし)。

 最高炭水化物食を除く3グループで、空腹時血清インスリン値は6~12%低下した。高たんぱく食群では標準たんぱく食群に比べて低下幅が大きかったが、差は有意でなかった(10%と4%、p=0.07)。

 血圧はベースラインから1~2mmHg低下し、グループ間に差はなかった(p>0.59)。

 以上はintention-to-treat分析の結果で、実際に試験を完了した患者のみを対象に評価すると、改善幅は30~40%縮小した。

 満腹感、空腹感、食事に対する満足度、グループセッションへの出席率はすべてのグループで同等だった。

 セッションへの参加はどのグループにおいても体重減少と強力に関係していた(1回参加につき0.2kg減少)。

 得られた結果は、摂取熱量を減らす食事療法は、どの栄養素に焦点を当てるかにかかわらず、臨床的に意味のある体重減少をもたらすことを示した。したがって、患者の好みに合わせて食事内容を決めることにより、食事療法の長期継続を目指すことが重要と考えられた。

 著者らは、今回の試験の結果は、個々の肥満患者への減量指導や、公衆衛生担当者が一般市民に対して行う減量指導にそのまま適用できる、と述べている。

 原題は「Comparison of Weight-Loss Diets with Different Compositions of
Fat, Protein, and Carbohydrates」。

[2009/03/27 08:33 ] | ダイエット | コメント(0) | トラックバック(0)
第480回 ウェブによるアサイー悪徳商法について消費者に警告
◆ウェブによるアサイー悪徳商法について消費者に警告
CSPI
Consumers Warned of Web-Based Acai (アサイー)Scams
March 23, 2009
http://www.cspinet.org/new/200903231.html

CSPIは消費者に対してブラジル産ベリーであるアサイーのダイエット製品の無料お試しと称するものに登録しないよう警告する。アサイーが痩身やその他の宣伝効果があるという根拠はないだけではなく、数千人の消費者が無料体験をキャンセルしようとしてクレジットカードからの課金を止める際にトラブルになっている。法はまだ実態に追いついていないため、消費者が自分で身を守る必要がある。

アサイーは最初抗酸化物質含量が多いという理由でプロモートされていたが(実際ブラックベリーなどより少ない)、有名テレビ番組で取り上げられたりこれで痩せたと主張するブログ記事が注目されたりして痩身用に効くと言われるようになった。製品のフリートライアルに申し込むと実際には費用を徴収されしかも契約が解除できない。この製品を薦める各種ダイエットブログは偽物で、他人のブログから写真をコピーしたりして企業が作ったものである。

食品安全情報blog


[2009/03/27 08:31 ] | ダイエット | コメント(0) | トラックバック(0)
第479回 プライマル(原始)ダイエット:これまでで最も愚かなダイエット?
◆プライマル(原始)ダイエット:これまでで最も愚かなダイエット?
Times Online
The Primal diet: the silliest diet ever?
March 21, 2009
http://women.timesonline.co.uk/tol/life_and_style/women/diet_and_fitness/article5940774.ece

ハリウッドの最新食品ブームはこれまでになく極端なものだ。絶対真似しないように。


ハリウッドで流行中の最新ダイエット、Primal Dietは62才のカリフォルニアの栄養士Aajonus Vonderplanitzが創始者で、主に生肉と乳製品(販売期限が切れたものが好
ましい)を食べるものである。食べ物の95%を生肉にして残り5%は野菜ジュースや果物を食べる。彼の理論では生の脂肪が体内の毒素に結合して排出してくれる(デトックス)のだそうだ。

http://www.wewant2live.com/site/811618/page/45031


食品安全情報blog
[2009/03/27 08:30 ] | 未分類 | コメント(0) | トラックバック(0)
第478回 カロリー制限で高齢者の記憶力改善
◆カロリー制限で高齢者の記憶力改善

〔ニューヨーク〕ウェストファーレン・ウィルヘルム大学(独ミュンスター)神経科学のVeronica Witte博士は,カロリー制限食によって高齢者の記憶力を向上させることが
できるとProceedings of the National Academy of Sciences, USA(2009; 106:
1255-1260)に発表した。

 対象は,標準体重から過体重の範囲内の高齢者50例(平均年齢60.5歳)で,(1)カロリー摂取を約30%減らすカロリー制限群(2)不飽和脂肪酸を20%多く摂取する群(3)対照群―の3群に割り付けた。

 その結果,3か月後にカロリー制限群では言語記憶のスコアが上昇したのに対し(P<0.001),他の2群では変化が認められなかった。また,カロリー制限群では記憶のスコアの改善に伴い,インスリンと炎症マーカーの値が減少したが,脳由来神経栄養因子のレベルに変化はなかった。一方,他の2群では記憶に関する有意な変化は認められなかった。

 同博士は「今回,健康な高齢者の記憶力にカロリー制限が有益なことが示された。この知見は,加齢に関連する認知能低下におけるインスリンと炎症の役割に関する今後の研究に役立つであろう」と述べている。
[2009/03/27 08:28 ] | 医学 | コメント(0) | トラックバック(0)
第477回 メタボリックシンドロームが血圧の食塩感受性を高める
◆メタボリックシンドロームが血圧の食塩感受性を高める

 メタボリックシンドロームの存在が血圧の食塩感受性亢進と関係することを示すデータが,米国と中国の共同研究グループによりLancet の3月7日号に発表された。

 同グループは,糖尿病のない16歳以上の中国人1,906例にまず低ナトリウム(Na)食(51.3mmol/日)を7日間,次いで高Na食(307.8mmol/日)を7日間摂取させ,メタボリックシンドロームと血圧の食塩感受性との関係を検討した。

 腹部肥満,血圧高値,トリグリセライド高値,HDLコレステロール低値,血糖高値のうち3つ以上該当する場合をメタボリックシンドローム,低Na食中の平均動脈圧の5mmHg以上の低下または高Na食中の5mmHg以上の上昇を高食塩感受性とした。

 完全な情報が得られた1,881例のうち,283例がメタボリックシンドロームと判定された。1,853例が低Na食を,1,845例が高Na食を完了した。

 解析の結果,多変量補正後の血圧の平均変化は,低および高Na食のいずれにおいてもメタボリックシンドロームを有する群で有意に大きかった(P<0.0001)。さらに,食塩感受性の亢進リスクはメタボリックシンドロームの危険因子の数と相関した。危険因子がない群と比べ,4~5つの危険因子を有する群の高食塩感受性のオッズ比は低Na食で3.54,高Na食で3.13であった。

Chen J, et al. Lancet 2009; 373: 829-835.
[2009/03/27 08:25 ] | ダイエット | コメント(0) | トラックバック(0)
第476回 高齢者の骨粗鬆症による骨折で5~10年の死亡リスクが増加
◆高齢者の骨粗鬆症による骨折で5~10年の死亡リスクが増加

〔シカゴ〕聖ビンセント病院Garvan医学研究所(オーストラリア・シドニー)骨・ミネラル研究プログラムのDana Bliuc氏らは,骨粗鬆症による低外傷性骨折を起こした60歳以上の高齢
者では,一般人口と比べてその後5~10年間の死亡リスクが増加し,別の骨折が発生した場合にはその後5年間の死亡リスクがさらに増加するとJAMA(2009; 301: 513-521)に発表した。

重度の骨折では全年齢層でリスクが増加

 骨粗鬆症性骨折は,高齢化に伴い発生率の増加が見込まれるため先進国,発展途上国を問わず公衆衛生上の問題としてその深刻さを増している。しかし,初回骨粗鬆症性骨折またはそれに続く別の部位における骨折発生後の長期死亡リスクに関するデータは限られている。

 Bliuc氏らは,さまざまな年齢群の男女を対象に,すべてのタイプの骨粗鬆症性骨折発生後の18年間における長期死亡リスクと骨折再発および死亡リスクの関連性を調べた。

 1989年4月~2007年5月に,シドニーの北西約300kmのダボに居住する60歳以上の4,005例(女性2,245例,男性1,760例)を対象に調査した。女性では952件の低外傷性骨折後に461件の死亡が生じ,男性は343件の骨折が発生し,197例が死亡した。

 一般人口と比べて,股関節骨折と椎骨骨折,重度の骨折では骨折後5年間,すべての年齢群において死亡リスクの増加が認められた。一方,軽度の骨折では死亡リスクの増加は75歳以上に限られていた。5年以降,死亡リスクは低下したが,股関節骨折関連の死亡率は引き続き10年間高かった。10年後の死亡率は年齢を一致させた人口群と差がなかった。

股関節・椎骨以外の骨折にも注意

 肋骨骨折に代表される股関節と椎骨以外の骨折は,この種の研究では通常調査されることはないが,今回調査を行った結果,骨折のほぼ50%を股関節と椎骨以外の骨折が占めていただけでなく,若年死の29%と関連していた。死亡リスクは経年的に減少したが,のちに発生した別の骨折はその後5年間における死亡リスクを3~4倍増加させた。これらの知見を考えると,股関節と椎骨以外の骨折に対しても,今後いっそうの注意を払うべきであることが明らかになった。

 あらゆる脆弱性骨折後の死亡予測因子は,男女ともに年齢,大腿四頭筋の衰弱,後発骨折などであったが,合併症は含まれなかった。女性では低骨密度と喫煙歴,男性では運動不足も予測因子であった。

 Bliuc氏らは「骨折は死亡リスク増加を予測するシグナル事象である。骨折と死亡に共通する危険因子,つまり骨密度の低下などが背景にあるのかどうか(女性には当てはまると見られる),あるいは骨折イベントを引き起こした要因自体,つまり大腿四頭筋の衰弱,身体活動性の低下などが関連しているのかどうか(男性には当てはまると見られる)については,今後さらに検討が必要である。全体的に,今回の研究ではあらゆる種類の骨折と関係する一般人口より早い死亡に注目したが,特に高齢男女の全年齢群における骨折再発後の早期死亡に注目した」と結論付けている。
[2009/03/27 08:24 ] | 医学 | コメント(0) | トラックバック(0)
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